総合型選抜とは?総合型選抜の基礎知識や受験合格のための対策などについてご紹介

このサイトでは総合型選抜とはどういう試験で通常の推薦入試とはどのように違うのか、なにが目的でどういった点が評価されるのかについて説明します。
また一般的な試験内容や知っておくと役に立つ基本情報や勉強以外で気を付けたいことなど、それぞれ選考時期に合わせたスケジュールと試験内容ごとのポイントを絞った対策を分かりやすく紹介、解説するので課題を確実にクリアして自信をもって受験に臨むための参考にすることができます。

総合型選抜とは?総合型選抜の基礎知識や受験合格のための対策などについてご紹介

総合型選抜試験とはAO入試の新しい名称として導入され、推薦型入試との違いは学校長の推薦が不要なことです。
学生自身が自分で決めて出願することができ、大学の方針と受験生の希望のマッチングが重視されます。
出願条件に評定平均値が定められていたり学校生活に重点をおく推薦と異なり、入学後の目標を重視する傾向があるので書類審査や面接、知識や思考力、表現力など様々な方面から学力評価がおこなわれます。
総合型選抜の対策は高校3年生になってから本格的に始まりますが、どうするかは高校2年の3月までには決めておき高校3年の夏休みには小論文や志望理由書の書き方、面接対策などを本格的におこないます。

総合型選抜とは何か?その受験対策を紹介

総合型選抜とは2021年に導入された入試制度で、それまではAO入試といわれていた経緯があります。
入試選抜の中では推薦入試より低いですが、私立大学では入学者の半数超が推薦入試とAO入試です。
大学入試というと学力検査で合否が決まる一般入試をイメージしますが、それ以外の制度があることを知っておくことも大切です。
推薦入試と総合型選抜の違いですが、推薦は一般的に評定平均値を出願条件にする、学校長の推薦が必要なのに対し総合型選抜は推薦が不要で、入学後を前提に、大学の方針と受験生の希望のマッチングを重視することがポイントです。
つまり求められる人間性と勉学への取り組み姿勢が評価対象になるわけですが、もちろんそれには大学側が求める一定の学力基準を満たす必要があります。
その学力を評価するために実施されるのが小論文や面接、口頭試問です。
中には共通テストでの得点を評価に加えるところもあるので、対策としては小論文のための知識を日頃から蓄積すること、与えられたテーマに対する回答を正しい文章で論理的に結論づけられること、志望理由書や小論文に関する内容について質問された場合、適切に答えられるようにすることです。
学科試験が課される場合はこれまでに習ったことの復習をすること、また学力テストの結果の合否判定への影響次第では、志望校を決めたら早めに学科の勉強に力を入れます。

総合型選抜で行われる選抜方法とその対策について

総合型選抜は2021年にAO入試から名称変更したことにともない、学力を重視するようになった経緯があります。
学力を評価する選抜方法としては小論文、面接や口頭試問、学力試験などがあり、人間性の評価と共に大学側が求める学力を備えた学生であるかどうかが総合的に評価されます。
まず小論文ですが、課題とするテーマに対する問題意識や論理的思考、総合的な知識、正しい文章を書く能力や漢字力などが評価されます。
対策としては、日頃から情報に敏感であること、自分の考えを論拠立てて説明できることがポイントです。
過去の問題を利用して小論文を書いて添削してもらうことも効果的な対策になります。
面接や口頭試問では人間性の評価と専攻分野に関する基礎知識があるかどうかについて試されます。
志望理由書や小論文に関する内容が問われることもあるので、内容を理解し知識を広げておくことが大切です。
学力試験ですが総合型選抜の場合は大学によって合否判定にどれだけ影響するかは異なります。
比重によっては小論文や面接対策と同じくらいに力を入れる必要があります。

学部によって異なる総合型選抜の注意点と対策

総合型選抜では、同じ大学であっても学部によって注意点が異なることはごく当たり前のようにありますので、まずは自分の志望する学部についてよく調べておくことが第一です。
そもそも総合型選抜とは生徒を総合的に見るというか、単なるペーパーテストではなく、様々な角度からその大学が求める学生像に一致しているかどうかを判定し、それによって合否が決まります。
求める学生像とは例えば言われるがままではなく自分から課題を見つけて解決していこうとする人物とか、物の考え方が異なる多くの人と議論しながらあるべき解決策を見出していける人物などのように、思考や行動のスタイルで示されていることもありますし、卒業後は国際的に活躍できる人とか、会社員ではなく起業家を目指す人といったように仕事のスタイルで示されることもあります。
他にもあるかもしれませんので、まずはその大学・学部がどんな人に来てほしいと思っているのかを知ることが第一となるわけです。

総合型選抜と推薦入試の違いと対策について

総合型選抜は2021年から導入された制度でそれまではAO入試といわれていた経緯があります。
大学の求める学生像に合った人物の採用を目的にしており、AO入試との大きな違いは学力を重視するようになった点です。
評価方法として小論文やプレゼンテーション、口頭試問や学科試験など様々な方面で学力検査をしており、人物像が優れていても学力がなければ合格できない可能性もあります。
一般入試は学力だけで合否を判定しますが、推薦入試と総合型選抜の違いは分かりやすくいうと学校長の推薦を必要とするかどうかです。
一般的に推薦入試の条件は生活態度や課外活動、学習への取り組みなど日頃の態度が重視され、出願条件として大学側から評定平均値が求められることが多いようです。
これに対して総合型選抜は生徒が自分で出願するかどうかを決めることができます。
推薦は必要ないのでどれだけ大学側が求める学生像とマッチングしているかを示せることがポイントです。
そのためには小論文や面接、口頭試問で大学側の求める学力や専門的知識が備わっていることを存分にアピールできることが重要なので、総合型選抜入試に臨むことを決めたら志望校の傾向を分析して早めに対策にすることが大切です。

著者:小島忠弘

筆者プロフィール

岩手県盛岡市生まれ。
受験合格のために、総合型選抜の基礎知識や注意点について発信しています。
総合型選抜 対策